金曜日の彼女【完】
―――――…


「―――…!」

――…掴まれる腕。

ほんのりと懐かしい香り。

ほんの数ヶ月前までは私の傍にあった。


その腕の中に――――…


愛しい人の

龍太の…匂い。


「……――っ…」

見つけた。

見つけたよ、龍太。

やっと―――…

会えたね。


私は確かに今―――

龍太の腕の中に

いる。



愛しい人の


腕の中に―――…――


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