金曜日の彼女【完】
第10章
真実
「…おっさん!なんでここに琴葉がいるんだよ。聞いてないぞ」
「私も…作本さんに呼ばれたの…」
「は?―――琴葉、お前…こんなとこにフラフラ来てんじゃねーよ。あのおっさんだって一応!男なんだぞ!」
妙に“一応”を強調する。
「えー…だって…」
龍太のこと、もっと知りたかった。だから、危険かも…って思いながらもここへ来た。
「おいおい龍太。いくらなんでもお前の大事な琴葉ちゃんに手を出すわけないだろ」
ニヤニヤしながら龍太を見ている。
「え?――私って…大事なの?」
作本さんの言葉に思わず龍太を見れば
「…うるせーよ」
そう言いながら耳まで真っ赤になっている。
そんな顔、初めて見るよ。
フフッ。
口元を手で覆いながら、溢れる笑みを抑える。
「こらっ琴葉、笑ってんじゃねーよ」
そう言って私の肩を引き寄せて、龍太の腕の中へ――…
え!?
突然の龍太の行動に戸惑う。
「いいね、若いっていうのは」
目を細めながら私達のことを見ている作本さん。
「――…っていうか!話ってなんだよ!」
「私も…作本さんに呼ばれたの…」
「は?―――琴葉、お前…こんなとこにフラフラ来てんじゃねーよ。あのおっさんだって一応!男なんだぞ!」
妙に“一応”を強調する。
「えー…だって…」
龍太のこと、もっと知りたかった。だから、危険かも…って思いながらもここへ来た。
「おいおい龍太。いくらなんでもお前の大事な琴葉ちゃんに手を出すわけないだろ」
ニヤニヤしながら龍太を見ている。
「え?――私って…大事なの?」
作本さんの言葉に思わず龍太を見れば
「…うるせーよ」
そう言いながら耳まで真っ赤になっている。
そんな顔、初めて見るよ。
フフッ。
口元を手で覆いながら、溢れる笑みを抑える。
「こらっ琴葉、笑ってんじゃねーよ」
そう言って私の肩を引き寄せて、龍太の腕の中へ――…
え!?
突然の龍太の行動に戸惑う。
「いいね、若いっていうのは」
目を細めながら私達のことを見ている作本さん。
「――…っていうか!話ってなんだよ!」