金曜日の彼女【完】
2人が語り合った夢――…。
プロのカメラマンになること。
女優になること。
そんな2人に授けられた小さな命。
大事にしようと思っていた。
たとえ、夢を諦めたとしても
この小さな命を守るためなら――――…。
―――――――――……
――――――……
「―――…仁、これ」
聖香がいきなり俺に手渡してきたモノ。
「―――…は?聖香…これ…なに?」
「見ればわかるでしょ?N.Y行きの航空チケット」
「…誰の?」
「仁の分に決まってるじゃない」
「―――…新婚旅行にでも行くのか?N.Yに」
「まさか――…行くわけないでしょ?アンタみたいにウジウジしてる男となんかと」
「は?」
「それ持ってさっさと私の前から消えてもらえる?」
「―――どういう意味だ?」
プロのカメラマンになること。
女優になること。
そんな2人に授けられた小さな命。
大事にしようと思っていた。
たとえ、夢を諦めたとしても
この小さな命を守るためなら――――…。
―――――――――……
――――――……
「―――…仁、これ」
聖香がいきなり俺に手渡してきたモノ。
「―――…は?聖香…これ…なに?」
「見ればわかるでしょ?N.Y行きの航空チケット」
「…誰の?」
「仁の分に決まってるじゃない」
「―――…新婚旅行にでも行くのか?N.Yに」
「まさか――…行くわけないでしょ?アンタみたいにウジウジしてる男となんかと」
「は?」
「それ持ってさっさと私の前から消えてもらえる?」
「―――どういう意味だ?」