金曜日の彼女【完】
ねえ?有紗。

私は有紗が親友で本当によかったって思ったよ。

いつもどんなときでも私の気持ちを一番に考えてくれて。

航平じゃない、龍太を選んでしまった私を―――…ちゃんと受け入れて。

最後には認めてくれる。


そんな有紗が大好きだよ。


―――――――…

―――…


「――…まあ…琴葉の気持ちがまだ完全に宮内にないのは気づいていたけどね」

「……」

元々――…龍太を忘れたいために利用する形になってしまった航平。


「それでも…いつかはさ、竹内を忘れるときも来るんじゃないかって思ってたんだよね。
だって…私らってまだ16か17だよ?
気持ちなんて…すぐ変わるって思ってた」

私も――…そう思ってた。


「だけど、竹内がアンタにわざわざ会いにきたって言うのを聞いて…少しは見直したよ」



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