金曜日の彼女【完】
「龍太と…同じ高校だったんですってね」
「はい」
血の繋がりを感じずにはいられない。
龍太に似ているのはもちろんだけど。
SEIKAがもう少し年を取ったらこんな風になるんだろうと思わせるぐらいに似ている。
「もう、琴葉ったらなんにも言ってくれないから。お母さん龍太君から2人が付き合ってるって聞いてびっくりしたのよ」
「龍太から?」
驚いて龍太を見れば、口の端をあげたまま苦笑い。
「しかも…なんにも覚えてないなんてね~」
母が口に手のひらを当てながら首を横に振る。
「なにを?」
一体、私はなにを忘れてるっていうの?
だんだん苛ついてくる。
「なんだ、琴葉。お前忘れちゃったのか?ほらっ!小学生のときの――…」
そのとき、なにかが頭の中で弾けた。
ここ最近ずっと感じていたわけのわからない頭痛とともに
頭が一瞬、真っ白になった。
“ことはちゃん――…”
「はい」
血の繋がりを感じずにはいられない。
龍太に似ているのはもちろんだけど。
SEIKAがもう少し年を取ったらこんな風になるんだろうと思わせるぐらいに似ている。
「もう、琴葉ったらなんにも言ってくれないから。お母さん龍太君から2人が付き合ってるって聞いてびっくりしたのよ」
「龍太から?」
驚いて龍太を見れば、口の端をあげたまま苦笑い。
「しかも…なんにも覚えてないなんてね~」
母が口に手のひらを当てながら首を横に振る。
「なにを?」
一体、私はなにを忘れてるっていうの?
だんだん苛ついてくる。
「なんだ、琴葉。お前忘れちゃったのか?ほらっ!小学生のときの――…」
そのとき、なにかが頭の中で弾けた。
ここ最近ずっと感じていたわけのわからない頭痛とともに
頭が一瞬、真っ白になった。
“ことはちゃん――…”