金曜日の彼女【完】
「え…見つけて…くれたの?」
その子と―――…会ったの?
一体、それはいつ?
「約束したんだよ。どこにいても見つけてって…」
雪が世界を白くする―――。
「…親のこと、出生のこと、信じられないような事実を知って…荒れてたときでも、やっぱり…」
龍太の腕がスッと伸びてくる。
「俺を…こうして見つけてくれた」
あ…
そっと抱き寄せる。
「――――私?」
フッと表情を緩める。
「…そう、今、隣にいる…琴葉…お前だよ」
「いつから…気づいてたの?私のこと」
「―――初めて、名前を聞いたとき」
ああ…あの図書室での、あのとき…気づいたのね。
“見つけて…ぼくを”
“約束だよ。いつか―――…”
“遠くに行っちゃうけど…”
“忘れないで…ぼくのこと”
“約束のしるし―――指切り……”
――――…
―――…
その子と―――…会ったの?
一体、それはいつ?
「約束したんだよ。どこにいても見つけてって…」
雪が世界を白くする―――。
「…親のこと、出生のこと、信じられないような事実を知って…荒れてたときでも、やっぱり…」
龍太の腕がスッと伸びてくる。
「俺を…こうして見つけてくれた」
あ…
そっと抱き寄せる。
「――――私?」
フッと表情を緩める。
「…そう、今、隣にいる…琴葉…お前だよ」
「いつから…気づいてたの?私のこと」
「―――初めて、名前を聞いたとき」
ああ…あの図書室での、あのとき…気づいたのね。
“見つけて…ぼくを”
“約束だよ。いつか―――…”
“遠くに行っちゃうけど…”
“忘れないで…ぼくのこと”
“約束のしるし―――指切り……”
――――…
―――…