金曜日の彼女【完】
―――――…
チュン―…チュン―…
「…ん…」
小鳥のさえずる声と、カーテンの隙間から射し込む光で目を覚ます。
ふと、横を見れば
龍太の顔がすぐ傍にあってびっくり…。
まだ、ぐっすり眠っている龍太―――…。
昨夜の自分を思い出すと、恥ずかしくて思わず龍太に背中を向けた。
――――…
まだ信じられない…。
私…龍太と…
だけど、腰から下の重みがそれは夢じゃないと言っているようで
余計に恥ずかしくなる。
布団に潜って1人もそもそとしていたら。
「んん――…琴…」
龍太の手がスッと前に伸びてきた。
「キャッ!――…龍太?」
そっと頭だけ振り返るとまだ目は開いていない様子。
そのまま抱きしめて
「うーん…」
背中に顔を擦り寄せながら
そのまま、また規則正しい寝息が聞こえてきた。
身動きとれなくなってしまったけれど
もしかしたら…この温もりも今日が最後なのかもしれない――…。
だって龍太は
来年の春には
―――――遠い空の下。
自分の道を夢を探しに
行ってしまう。
自由の国
アメリカ―――N.Yへ。
チュン―…チュン―…
「…ん…」
小鳥のさえずる声と、カーテンの隙間から射し込む光で目を覚ます。
ふと、横を見れば
龍太の顔がすぐ傍にあってびっくり…。
まだ、ぐっすり眠っている龍太―――…。
昨夜の自分を思い出すと、恥ずかしくて思わず龍太に背中を向けた。
――――…
まだ信じられない…。
私…龍太と…
だけど、腰から下の重みがそれは夢じゃないと言っているようで
余計に恥ずかしくなる。
布団に潜って1人もそもそとしていたら。
「んん――…琴…」
龍太の手がスッと前に伸びてきた。
「キャッ!――…龍太?」
そっと頭だけ振り返るとまだ目は開いていない様子。
そのまま抱きしめて
「うーん…」
背中に顔を擦り寄せながら
そのまま、また規則正しい寝息が聞こえてきた。
身動きとれなくなってしまったけれど
もしかしたら…この温もりも今日が最後なのかもしれない――…。
だって龍太は
来年の春には
―――――遠い空の下。
自分の道を夢を探しに
行ってしまう。
自由の国
アメリカ―――N.Yへ。