金曜日の彼女【完】
そのハンバーグを口に含む龍太をジッと見つめる。
「――…どう?」
なにも言わず黙々と食べる龍太にさっき感じていた自信が崩れそうになる。
「…おいしく…なかった?」
ちゃんと味見したんだけどな…。
すっかり落ち込んでいると
「――…うまい…これって…煮込み?」
「え!?…――あ、ああ、うん!そうなの。私の手作りの特製のソースで煮込んでるんだよ」
良かった…。
ホッとすると同時にお腹が空いてきた私は
同じようにそのハンバーグを掴もうとしたら
バッと一気にそのハンバーグを取られてしまった。
「へ?――…えー!?なんで?」
気づいたときには龍太の皿にのせられているハンバーグ。
「ちょっと!?龍太!私も食べるー」
龍太の皿に箸を伸ばそうとしたら。
「ダメ!琴葉が作ったものは俺が全部食べるんだよ」
そんなことを言いながらポテトサラダまで皿に入れている。
「信じられなーい。私も食べたいのにー」
「ダメだ。これは俺の。他にもあるだろ」
そう言いながらハンバーグとポテトサラダをパクパクと食べ進めていく龍太
口では文句を言いながらもそんな龍太が嬉しかった…。
楽しい一時はあっという間に過ぎていく――…。
龍太がN.Yに旅立つ日まで…あと
2週間余り―――…。
「――…どう?」
なにも言わず黙々と食べる龍太にさっき感じていた自信が崩れそうになる。
「…おいしく…なかった?」
ちゃんと味見したんだけどな…。
すっかり落ち込んでいると
「――…うまい…これって…煮込み?」
「え!?…――あ、ああ、うん!そうなの。私の手作りの特製のソースで煮込んでるんだよ」
良かった…。
ホッとすると同時にお腹が空いてきた私は
同じようにそのハンバーグを掴もうとしたら
バッと一気にそのハンバーグを取られてしまった。
「へ?――…えー!?なんで?」
気づいたときには龍太の皿にのせられているハンバーグ。
「ちょっと!?龍太!私も食べるー」
龍太の皿に箸を伸ばそうとしたら。
「ダメ!琴葉が作ったものは俺が全部食べるんだよ」
そんなことを言いながらポテトサラダまで皿に入れている。
「信じられなーい。私も食べたいのにー」
「ダメだ。これは俺の。他にもあるだろ」
そう言いながらハンバーグとポテトサラダをパクパクと食べ進めていく龍太
口では文句を言いながらもそんな龍太が嬉しかった…。
楽しい一時はあっという間に過ぎていく――…。
龍太がN.Yに旅立つ日まで…あと
2週間余り―――…。