金曜日の彼女【完】
「クク…何の夢見てるんだよ」

龍太が笑いながら私の頭をクシャとする。

「えー…別に…」

なんだか言ってしまったらもったいない気がして

龍太には話さないでおきたい。

さっきのは夢―――。

あれは私の想いが見せた夢なのかも。

やっぱり…いつかは…

そう思ってるもの。


「何の夢かは知らねーけど…ニヤニヤしながら寝てたぞ」

「ニ、ニヤニヤ?!」

うゎー…どんな顔で寝てたんだろ…。

恥ずかしくて布団を鼻のところまで被った。


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