金曜日の彼女【完】
「龍太のバカ…見ないでよ」

「だーれがバカだよ」

おでこにでこピンされた。

「痛っ!」

顔をしかめておでこを撫でてると

「琴葉…」

不意に龍太が近づいてきて

そのおでこに――キスをした。

「……」

「…もう行かないと」

「え……」

もう?

ふと時計に目をやると、時間は朝方の5時を少し過ぎたところ。

もう行っちゃうのか…

「夢……」


「え?」

何か言いかけた龍太を見る。

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