金曜日の彼女【完】

木曜日の彼女

私の名前は麗美。

ある雑誌のモデルをしている。

女子高に通う高校2年生。

不本意ながら、龍太の木曜日の彼女。


モデルをして、男からチヤホヤされてきた私にとって

龍太は決して私だけのモノにならない唯一の男。

挙げ句に、束縛するな、嫉妬なんかするなとか、この私にあれこれ指図する。

おかげで私のプライドはズタズタ。

おまけにキスもしてくれない。

だから私は決して龍太に体を許さない。

完全に私だけのモノになるまでは……

私と別れられないことはわかっているから。



だって


私は


龍太のある秘密を


知っているから。


だから龍太は私を手放さない。


その秘密が明らかになれば

龍太だけではなく、龍太の周りの人間も巻き込むから。


でも――…


秘密は誰にも言わないわよ。

だから、早く私だけのものになりなさいよ。

そうよ、龍太は誰にも渡さない。

他の女もいつか必ず別れさせてやる。

そう思っていた。


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