金曜日の彼女【完】
龍太のいない金曜日
「えっ?琴葉ちゃん、龍太の家に行ったの?」
「…うん」
「マジで!?…俺でも行ったことないよ?多分まだ誰も行ったことないと思う…」
「…そうなの?」
「うん。龍太…やっぱり…マジなんだ…」
「え?…なに?」
「…いや、なんでもないよ」
有紗の暴走をどうにか止めたあと、結局は沖本君に相談にのってもらっている私。
もちろん、恥ずかしさがないわけでもなかったけど…なんだか今さらな感じもしてきて。
龍太がそういう男だってわかっているからかな。
そしてその話の流れの中で、龍太の家の話が出た。
沖本君さえ行ったことがない、龍太のマンションに私は行ったんだ…。
なんだかたったそれだけのことなのに嬉しくて頬が緩む。
「…嬉しそうだね…琴葉ちゃん」
「え?そんなことは…」
そう言いながらも緩む頬を抑えきれない。
「琴葉、顔キモいから」
そういって私を睨む有紗はまだ納得してないようで…。
「アイツ!いつか殴ってやる!!」
ずっとそればっかり言っている。
「有紗ー、もういいって!ほらっ、私はなんともないんだし…ね?」
そんな私を呆れた表情で見下ろした有紗は
「…好きになった方の負けだね」
悔しそうに呟いた。
「…うん」
「マジで!?…俺でも行ったことないよ?多分まだ誰も行ったことないと思う…」
「…そうなの?」
「うん。龍太…やっぱり…マジなんだ…」
「え?…なに?」
「…いや、なんでもないよ」
有紗の暴走をどうにか止めたあと、結局は沖本君に相談にのってもらっている私。
もちろん、恥ずかしさがないわけでもなかったけど…なんだか今さらな感じもしてきて。
龍太がそういう男だってわかっているからかな。
そしてその話の流れの中で、龍太の家の話が出た。
沖本君さえ行ったことがない、龍太のマンションに私は行ったんだ…。
なんだかたったそれだけのことなのに嬉しくて頬が緩む。
「…嬉しそうだね…琴葉ちゃん」
「え?そんなことは…」
そう言いながらも緩む頬を抑えきれない。
「琴葉、顔キモいから」
そういって私を睨む有紗はまだ納得してないようで…。
「アイツ!いつか殴ってやる!!」
ずっとそればっかり言っている。
「有紗ー、もういいって!ほらっ、私はなんともないんだし…ね?」
そんな私を呆れた表情で見下ろした有紗は
「…好きになった方の負けだね」
悔しそうに呟いた。