君への詩
家族の絆
ちょっと古くさいアパートに四人で暮らしている私達は、朝の台所はとても忙しいのだ。
「綺亜ー、お弁当ここ置いとくわよー。」
『あー、うん。』
うちは、お父さんもお母さんも私も、三人お弁当だから、お母さんはすごく大変なのだ。
お父さんは、仕事場の食堂で食べればいい昼食も、お母さんの手料理が一番だ!と毎日愛妻弁当を会社に持っていっている。
うちの夫婦は、わりと仲が良いほうだ。
小学校の頃から、授業参観には夫婦そろってやってくる。
友達に、羨ましがられたりもした。
そんな笑顔の溢れる日々も、そう長くは続かなかった……