初恋
side悼矢
1日休みもあっという間に終わって、
今日からまた部活が始まる。
学校に行きながら携帯をいじっていると、
後ろから誰かが走っている音が聞こえた。
後ろを振り返ってみると、
見たことのあるような奴だった。
こっちに向かってきてる・・・?
「・・・あれ、って・・・裕、大・・・?」
持っていた携帯をしまって
自分の方に向かってくる奴を待つ。
案の定、こっちに向かって走ってきた奴は、裕大だった。
「おい、裕・・・」
俺が話しかけようとしたが、
裕大は通り過ぎて行った。
は・・・??
俺がいたのが見えなかった事はねぇよな?
ちょっとむかっときた俺は、
裕大の後を追いかける。