初恋
休憩時間が終わるころだったので、
俺たちとは別の所に居た奴らが集まって来た。
何だ、何だとざわつき始める。
「何、言ってんだよ・・・?」
「そ、そーだよ・・・
何か、変なものでも食ったのか?」
准も弘樹も、冗談だろと話しかける。
「冗談で言うわけねぇって。
でもよ、その方がいいと思わねぇ?
マネジは俺より先に悼矢に次の事を話すし、
こんな自己中な奴が主将じゃなくても、
頭のキレのいい悼矢がいんだから。」
「だからさっきのは、本当にごめんって・・・」
渡邊は裕大に近づいていく。
裕大はそれを拒否するかのように、渡邊の手を掃う。
その行動に皆が驚いた。
「触んなよ・・・!」