初恋
手何か抜いてない。
1年相手だからと言って俺らが抜くはずがない。
「じゃぁ、聞くけど・・・
このゲームでの司令塔は誰だ?」
「あ・・・?」
「お前、だろ?」
―・・・俺は、勘違いしていた。
この試合に裕大は出てない。
なのに、声めっちゃ出して俺たちに指示してくれている。
今回は・・・裕大が・・・
司令塔じゃなく、俺なのに・・・
裕大が俺の代わりに声を出していた。
それに俺は全然気づきもしなかった。