初恋
今、顔赤くなった・・・?
「准くん?」
「あ、いや!別に何でもねぇから!
ホントに!マジ!気にすんな!!」
「そ、そう・・・?」
「沙奈!リンゴ飴の屋台あったぞ!」
准くんはそっぽを向いたまま、
全然あたしの方を向こうとしない。
あたしは准くんが気になりつつ、リンゴ飴を買いに行く。
もちろん一番大きいリンゴ飴を。
「結構でっかいなぁ・・・1人で食べれっか?」
「もう、これだけで十分♪」
「准、次射的とかどう・・・
って、何でそんな顔してん?」
「うっせぇ!ほっとけって!」
准くんは顔を隠しながらずんずんと先に進む。
ちょ・・・早っ・・・
あたしは2人に一生懸命付いていく。
「ね、これやってよ!」
「あー?金魚すくいなんて自分で出来るだろ・・・」
確かに聞こえた、聞き覚えのある声。