初恋



始めは、マネジが1人で大変そうで、

手助けをしたいって思ったからやり始めた。









今は・・・今、は?








あたしは今、悼矢さんのことばかりしか考えてない。




みんなのためにじゃなくて、

悼矢さんがいるから、って・・・









あたしが今向かっているところは、

悼矢さんのところだけじゃない。











サッカー部の人たちのところに行くんだ―










それなのに、好きな人のことばかり考えて・・・











自分のことしか考えて居なかった自分に

凄く腹が立つ。
















「ごめんなさい・・・あたし行く。」


「沙奈・・・」








「サッカー部のマネージャーとして、ちゃんと働く。」



「・・・おうっ」









笑顔で答えてくれたお兄ちゃん。










その顔を見て、あたしは改めて決断することができた。









「走るぞー!!早くしねぇと間に合わん!!」












「うん!!」
< 168 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop