初恋



***




いつも以上に練習が捗る俺たち。




こまめに俺たちのコンディネーションを確認しながら作業する沙奈ちゃん。



監督も、

顧問も、

沙奈ちゃんに一目置いていて、


今日の代理マネージャーのことも


裕大が説明したらすんなり許可を採ってくれた。








「グラウンドスプリンクラーかけてくれっから、20分休憩ー!」







コーナーキックからのフォーメーションの調整をしていた途中、


顧問の声により、休憩が入る。








シャツをパタパタ仰がせながら木陰に向かう俺たち。







「裕大!」



「あ、はい!!」





俺と一緒に居た裕大は監督に呼ばれて職員室前に向かう。



「先行ってていーから!!」


「おー」








俺は汗をシャツの裾で拭きながら答えた。







近くにいた弘樹が准にベタベタくっ付きながら歩いている。








こいつ等ほんと仲いいなぁ・・・






ちょっと引く時もあるけど汗
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