初恋
「悼矢~?」
「あ・・・おう」
「大丈夫かよ?
今日どっか具合でも悪いんか?」
「そんなんじゃねぇって。」
「ほー?ま、気分悪くなったら言えよ?」
そう言って、裕大は沙奈ちゃんの所に走って向かう。
相変わらず、
シスコンなのには変わりはねぇけど・・・
あんなかっこいいやつ・・・
誰も敵になんてしたくねぇよなぁ。
裕大にも負けないもん、俺にもあったらいいのに。
つーか、分けて欲しい。
「沙奈ー!!」
「う、うわっ!
いきなりくっつかないでよ!
吃驚するでしょー?」
「ごめん、ごめーん!」
「絶対謝ってない!」
「ははっ・・・」
俺は1人、遠くからその光景を見ていた。