初恋
「何だ、悼矢。沙奈の手伝いしてたんか!
来るの遅ぇからトイレで踏ん張ってるかと思ったわ!!」
「裕大・・・
お前いっぺん地獄に落ちたら?」
そんな会話を前でしていたら全員が大笑いし始める。
「お前らじゃれてねぇでユニフォーム渡せ!笑」
「どんだけ前置き長ぇんだよ!!」
「わぁってるって!沙奈、ここにそれ置いてー」
「は、はーいっ。あ・・・
悼矢さん、手伝ってくれてありがとうございました」
あまりにもキラキラした笑顔で言うもんだから
俺はドキドキしてしまう。
だから何で・・・!!
俺は頭を振って理性を保つ。
「悼矢・・・ほんとにトイレ行きたいのか?」
「違うっつの!早く進めろ!」
「何で俺怒られんのー!?」
「そりゃ、悼矢の怒るようなことするからだろ」
「ええー!?俺は本気で言ってんのに!?」
裕大たちがわいわいやっている最中、
俺はひっそりと胸を抑えた。