初恋



「んー・・・今年は数えるくらい・・・?

ちゃんと会ったのは正月と沙奈の入学式の時だったかな。

まぁ仕事でー!

って、そんな話すこと出来なかったけどなぁ」



「今年の大晦日とかクリスマスとか

家族全員で集まりたいねぇ・・・」




「じゃ、沙奈今家事ほとんどやってんだ?

言ってくれれば手伝うよー?」



「おー、俺も家近いんだし手伝うけど・・・」




「心配してくれるなんて、ホント有難いよー。

けど家事好きだから辛くないんだ!

ホントに助けてほしいって思った時呼んじゃうかもだけど」



あたしは笑いながら2人に言う。




すると亜衣はいつでも言ってねと

あたしの髪の毛をクシャクシャにしながら言った。





亜衣には本当に感謝している。





どんな時も駆けつけてくれるし、

悩みも聞いてくれる。





初めて出来たあたしの大事な、

大事な友達であり、

親友でもある亜衣。




“亜衣”という存在だけで、

あたしは本当に安心出来る。




「俺は!?俺もちゃんと手伝ってんだけど!!」


「分かってるよー。」


「・・・おい准。何だよその顔!!」




「いや・・・ホントかなって・・・」




「お前ホンット嫌!!

いつもそうやって俺を馬鹿にしてよ!」




「馬鹿にはしてねぇよ。

阿呆だなとは思ってるけど」




「どっちもよくねぇじゃねぇか!!」





そんな准くんとお兄ちゃんの会話を聞いて笑みが零れる。















相変わらず仲良しだなぁ・・・
< 186 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop