初恋
2人の言い合いを聞きながら
空いたお皿を片づける。
それに気づいた准くんが話の途中だというのに
あたしが持っていたお皿を奪う。
「ご馳走になったから俺が皿洗うよ。
沙奈ちゃんは休んでて。」
「わー。准さん紳士―笑」
亜衣がニヤニヤしながら言うと
准くんは顔を赤くする。
「ちょ、亜衣ちゃんマジそうゆんいらねぇから・・・!」
「ほうほう・・・笑」
「亜衣、からかわない!
―准くんにやらせちゃうのもちょっとな・・・」
「あー、裕大にやらせっからいーよ。
2人勉強してたんだろ?
行っていーよ」
「おー、行って来い、行って来い」
あたしは、今日は2人に任せちゃおうと思い、
亜衣と一緒に部屋に戻る。
亜衣とあたしは午前中の続きをせっせと初め、
夕方まで話をしながら宿題を終わらせた。