初恋
もう少し理由を言ってからマネジになって、
って何で言えねぇんだよ・・・汗
「マネ、ジ?また何でそんな急に・・・」
「俺たち、さ。」
あんま、目を合わしてしまうと
喋れなくなるから少し目を合わせないようにする。
「バスケ部のマネジに、勧誘されてんの知ってさ。
皆、それは嫌だって言ってんだよね」
「あ・・・」
罰悪そうにする沙奈ちゃんを見て、
言っちゃ不味かったかと思う。
言わなきゃ良かったと後悔する。
でも、言わないといけないことだ。
「沙奈!お願いだよ!!
今度は俺を助けるんじゃなくてあいつらのためにさ!
まぁ・・・俺もお前がいて欲しいけど・・・」
ボソボソという裕大。
前の裕大は、
夏合宿のご飯のために沙奈ちゃんを呼んだ。
前の俺は、
それも含め渡辺1人に夏合宿を任せるのは嫌で、
沙奈ちゃんに頼んだ。
もしかしたら、
引き受けてくれないかもって思ったけど、
沙奈ちゃんは引き受けてくれた。
今回も、引き受けてくれたらどれだけ嬉しいか。
どれだけ、心強くなるか。