初恋




したいようにして、

周りに迷惑をかけるのが嫌。






実際、あたしがサッカー部のマネージャーの仕事を本当にやりたくて、

言ってるわけではない気がしてならない。










正直に言ってしまうと、下心がある。











悼矢さんがいるから

サッカー部のマネージャーになりたいって思っているのかも。










・・・それでは、

真剣にサッカーを取り組んでいる人に面目が立たない。











少しの下心で、周りを困らせる。










やっぱり、あたしもかって・・・思われる。










「おい、相沢」





隣にいた北見くんに、

急に声を掛けられて吃驚する。





あたしはオドオドしながら答える。




「な、なに?」



「裕大先輩何だって?」



「あ・・・と・・・マネージャーになってくれって・・・」




「ふーーーん」





北見くんは机に頭をつけながらあたしの顔を見る。






な、何々!?






あたし、悪いこといったのか、な・・・




何も分からなくて、

余計オドオドしていると北見くんは体を起こしてあたしの方を向く。




「お前、頼られてんのな」

「へ?」






「一応言っとくけど、」
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