初恋



「准くん・・・なんでここに?」



「暇だったからー、裕大を茶化しに?笑 


沙奈は?」





「あたしは、亜衣がお兄ちゃんに会いに行きたいって「あー!!!!!沙奈だ!!!」









あたしがいるのに気づいたお兄ちゃんは

トンカチを投げ捨てあたしの所に来る。







あ、わ・・・・







「沙奈ー!!俺に会いに来てくれたん!?

なぁ、そうだろ!?




絶対そうだろ!?」




は、話を勝手に進めないで・・・








返事を待たずに、勝手に自分で解釈をして、

勝手に喜んでいるお兄ちゃん。










本当に嬉しかったのか、

あたしの腕をブンブン振ってくる。











腕が取れちゃいそう・・・












「おい、沙奈ちゃんが困ってるだろ?」






あ・・・




登場してきたのは悼矢さん。





呆れながら来て、

お兄ちゃんを軽く叱っている。






そんな呆れ顔も、凄くかっこよくて。











だ、駄目駄目!!





















あたしはもう、決めたんだから・・・
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