初恋
「早く起きて!皆困ってるから!」
「朝・・・?」
「そーだよ!朝だよ!」
皆は恐る恐るあたしの所に近づいてきてお兄ちゃんは見る。
お兄ちゃんはニンマリと笑ってあたしに抱きついてきた。
「沙奈ー!!おはよー!!」
「「はぁぁぁ!?」」
「俺たちの苦労は何だったんだよ!?」
「ん?お前ら何怒ってんの?
朝からそんな怒ってたら駄目だぜー??」
お兄ちゃんは何も分かっていないため、
笑いながらそう言う。
そんなお兄ちゃんに全員が枕を投げ始める。
は、ははは・・・
こんな事をしているうちに朝練習の時間がやってきて、
皆は猛ダッシュでグラウンドに行った。
「何か、沙奈ちゃんがいると色々片付くね・・・」
「兄がいつもすいません・・・」