初恋
どんな場所でもこいつは本当に騒々しいな・・・
「かいーよ!!マジで!!2匹は居る!」
「るせーって・・・」
俺は裕大をゲシゲシ蹴って、
自分の布団の中に入る。
それにしても・・・
沙奈ちゃんのあの行動がどうしても気になってしょうがない。
明日、沙奈ちゃんに会ったら聞いてみるか・・・?
いや・・・
早く帰りたかっただけかもしんねぇ
結構話してたし・・・
「~~~・・・あぁぁぁぁ!!!」
隣で寝ていた裕大が大声で叫び始めた。
その声で皆一斉に起き上がり、電気を付ける。
「さっきから裕大何なんだよ!!」
「寝ろよ!静かに!!」
「だぁって、蚊が居て寝れねぇんだよ!!」
「・・・それは確かに居るけどよ・・・
そんなに騒ぐ事ねぇだろ!」
裕大は起き上がって小さい蚊を探しキョロキョロし始める。
こいつは、ホントに・・・
「蚊がいたら寝らんねぇから殺してから寝る!」
「んな、馬鹿な・・・」
結局、部員全員で、蚊如きで大騒ぎになる。
いつになったら寝れるんだよ・・・