初恋
楽しい日はあっという間に過ぎていく
side悼矢
合宿も明日で最後という日が来ていた。
今日は他校のサッカー部と練習試合が組まれていて。
朝はグラウンドの整備や何やらで、俺たちは忙しかった。
今日の高校はベスト4まで進出した事のある強豪校。
俺たちはいつも以上に気合いが入っていた。
「今日は練習試合だけど、もち勝つつもりで!
一瞬でも負けると思った奴は自主的にランニング20週な!」
「ちょ、去年より走る週増えてねぇか!?」
「20とか俺たち殺す気か!?」
「負けるなんて思わなきゃ走らずに済むんだからよ。
増やしたっていいだろ?」
そんな事を言っているが、負けると走らなくてはならないから
増やされると大変だと裕大以外は思っている。
あいつの辞書には負けるって言葉は載ってねぇからな・・・
まぁ、そういう所が、あいつのいい所だし・・・
「んじゃ、締め行きまぁす!!」
エンジンを組む。
「俺たちは強い!!!」
「「「おぉぉ!!!」」」
俺たちはそう言ってピッチに足を踏み出した。