Any time Any place

そんな姉がアメリカに行ってしまって、何だかポカンと穴が開いたような私。

一応私も進学校に通っていましたから、進路希望調査も本格的になってきた時でした。

インディアナ・ジョーンズに憧れ、考古学者になりたかった私は、日本の大学で色々と探していましたが、その時ポーンと閃いた。

ああ、小学校の頃、インディが教壇に立っていたあのワシントンの大学に行きたかったんだった、と(そんな大学実在しませんが)。

そうだ、そうだ。私は、漫画「サイファ」を読んで、ニューヨークに絶対に住むんだ、と誓ったはず!

大学進学の選択理由を、インディーとサイファに憧れその道を目指します!と堂々と言ってのけた私は、姉と同じくらい先生方を驚かせました(別の意味でね)

いてもたってもいられなかった私は、すぐにお姉ちゃんに電話。そんなくだらない理由で、と怒られるかと思ったけど、彼女は、意外にあっけなく認めてくれました。

「お姉ちゃんの近くに来なよ。隣の州なんてどう?私もミネソタ州選んだのは、『大草原の小さな家』に小さい頃から憧れていたから」と笑った。

単純な私は、自分の英語の点数が赤点スレスレだったことも忘れて、留学を決意。

一晩かけて、インディアナ・ジョーンズ3シリーズとトップガンを観なおして、

「私は女版インディになって、トミーのような素敵なダーリンをジャングルお奥地でゲットするんだ!」と固く心に誓ったのでした。




< 26 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop