Any time Any place

地道に目標と予定を立てていた姉とは対照的に、好奇心とミーハーな気持ちで留学決意をした私。

それは、それは死にもの狂いで勉強しました。

一番後ろの席で隠れて早弁していた私が、教壇真ん前、最前列を陣取り早弁。早弁は直らんのかい!という突込みはあえてしないでください。(勉強するとお腹すくんですよー)

アメリカの大学は、進学校とか商業高校とかそういうカテゴリー、偏差値に関係なく、高校の成績が良くないと評価が下がりますからね。TOEFL試験のスコアだけ良くてもダメなんです。

こんなことなら、ワンランク下の高校を受験するんだった、と何度思ったか・・・

赤点スレスレだった英語の点数も1ヶ月で50点あげましたよー。

まぁ、ちゃらんぽらんの花子二世な私が真面目に勉強していると認めてくれた母摩理子は、あっさりと留学を認めてくれました。

今思えば、ヤツは本当にキモが座った母ちゃんだった。

親父の借金でお金なんてなかっただろうに。そんなこと一言も言わずに、「行って、死ぬほど勉強して来い」と一言。

大学が決まると、私も死にもの狂いでバイトしたけど、あの時の摩理子の働きようはすごかった。感謝してるぜ、マミー!

でも、声を大にしてその感謝の心を叫ばないのは、ヤツも「娘二人を留学させた素敵なお母さん」という肩書に陶酔していたから(笑)




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