終わりの無い恋。
ファミレスで一時間程話して、外に出ると風は止んでいた。
さっきの公園に戻ると、ベンチに腰をおろした。
晃羽が右隣に腰をかける。
誰もいない公園は、少し悲しい。
「晃羽ー」
動いていないブランコをじーっとみたまま、晃羽の名前を呼んだ。
「何?」
「呼んだだけ」
このやりとりは頻繁にある。
「ちゃんと居るよ」
晃羽はこの意味を知ってる。
名前を呼ぶだけのこのやりとりの意味。
ちゃんと声の届く距離に大好きな人がいるのか、確かめてるんだ。