ぼくときみの幸福論
プロローグ
たとえば、彼女がぼくを
彼女の中から消し去ってしまっても



ぼくは幸せだと思う。































だって、きみの中にぼくはいなくても、ぼくの中できみはちゃんと生きているから。

 
花のような可憐な笑顔も
ねこのように恥ずかしがる姿も
蝶のように凛とした表情も
星のように輝く涙も


ぼくの中で生き続けるから。

















 


幸せって、きっと
こういうことだと思う。



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