ぼくときみの幸福論
我が妹ながら惚れ惚れしてしまうほどきれいな顔。それほどまでに芽衣は美しい。
透き通って消えてしまいそうなほど白い肌に、色素の薄い茶色の美髪と長い睫毛に縁どられた栗色の大きな瞳。
淡い桜色に染まった頬と、それと同色の薄い唇。体は細く華奢だが、胸やお尻にはほどよく肉がついており出るところは出ている。
兄としてはもう二度と悪い虫がつかないようにせねばと、ハラハラ、ハラハラ。
常に心配でならない妹である。
「んぅ~~~……」
猫のような声を出して芽衣は狭いベッドの上で伸びた。
これは芽衣が起床をする合図だ。
さて、俺も起きて朝食の準備をせねば。