愛よりも深すぎて
入試の1週間後。
結果が出た。

推薦入試の結果は学校に届く。

合格者の中に木崎の名前があった。
俺はほっとした。

放課後担任から結果が渡される。

俺も自分のクラスの推薦入試の子達に結果を渡し
職員室に行くと
木崎が職員室の中にある公衆電話で電話をしていた。
多分家に報告しているのだろう。

俺は木崎に近づき後ろから頭を撫でた。
木崎は振り向くと泣いていた。

電話を切ると
『先生、受かった…』
と泣きながら胸に飛び込んできた。

『よかったなぁ。おめでとう。』
頭を撫でながら声をかける。

きっとあれ以来、不登校をしたことで
たくさん苦しんだ。
そのことで俺の重荷を半分背負わせた。

軽蔑されても仕方ないことを告白したのに
それでも木崎は俺についてきた。

あと3か月ほどで木崎は俺の手から離れる。
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