愛よりも深すぎて
卒業式
そして迎えた卒業式。
木崎が入学した頃荒れていた学校も
嘘のように落ち着いた。
卒業式なんて警戒体制の中やっていたが
パトカーのお世話になることもなく行われた。
木崎は学級委員長だった。
代表でクラスの卒業証書を受け取った。
どんな思いで受け取っただろう。
1年前フラフラの状態でも先輩を送りたいからと卒業式に来ていた木崎。
その木崎が今度は送られる番になった。
在校生が花道を作り卒業生を送り出す。
いつだか説教していた男の下級生たちが木崎にプレゼントを渡していた。
木崎は泣いていた。
送り出されたあと木崎が俺のところにきた。
まわりに人もいなかった。
『先生、色々ありがとね。
…あのさ。』
言いづらそうに話を切り出す。
『…あの話聞いても先生のこと嫌いにならなかったよ、私。
むしろ同じ人間だと思えた。』
『そうか?俺みたいにはなるなよ』
『うん。(笑)』
『まぁ頑張れよ。なんかあったら連絡しろよ』
そうして、木崎は俺の手から離れた。
木崎が入学した頃荒れていた学校も
嘘のように落ち着いた。
卒業式なんて警戒体制の中やっていたが
パトカーのお世話になることもなく行われた。
木崎は学級委員長だった。
代表でクラスの卒業証書を受け取った。
どんな思いで受け取っただろう。
1年前フラフラの状態でも先輩を送りたいからと卒業式に来ていた木崎。
その木崎が今度は送られる番になった。
在校生が花道を作り卒業生を送り出す。
いつだか説教していた男の下級生たちが木崎にプレゼントを渡していた。
木崎は泣いていた。
送り出されたあと木崎が俺のところにきた。
まわりに人もいなかった。
『先生、色々ありがとね。
…あのさ。』
言いづらそうに話を切り出す。
『…あの話聞いても先生のこと嫌いにならなかったよ、私。
むしろ同じ人間だと思えた。』
『そうか?俺みたいにはなるなよ』
『うん。(笑)』
『まぁ頑張れよ。なんかあったら連絡しろよ』
そうして、木崎は俺の手から離れた。