愛よりも深すぎて
忘れた頃に木崎からは連絡がきていた。

ある日の電話では好きな人ができた、と言う話だった。
かなり年上らしいが。

少し木崎の口からそういう話を聞くと胸が痛む。

とはいえ木崎には幸せになってほしいとも思う。

ある日は彼氏ができたと。
俺とそう歳が変わらず結婚の話をされたとかで悩んでいた。

ふと思うときがある。
俺と木崎が教師と教え子と言う関係でなければ
どうなっていたのだろうと。
どこで会っても木崎に俺はあの話をしたのだろうか。

ちなみに高校のときに付き合っていた彼氏とはやりたいことがあるからとこっぴどくふったらしい。
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