愛よりも深すぎて

共謀者

待ち合わせ場所に向かう間、
『木崎、彼氏いないのか？』
と聞いた。
横目で俺を見て
『ふふふ』
と笑う。

『男が私を放っておくわけないでしょ』
といった。

『どんな人？』
『ん～…かなり年上。』
『いくつ？』
『…先生と同じ歳。』
『…まぁお前は歳離れた人のが合うだろうとは思ってたけどな』
そういうと驚いた顔をしていた。
『そう？』
『でも、お前かわんねーよな』
『若いといってくれ。みんな変わってたらどーしよ(笑)』

今から会う昔の仲間。みんなどんなふうになっているのだろう。

『…でも先生、老けたよね…』
そういう木崎をひっぱたく。
『お前…』
『教師の体罰はいけないんだよー！！！』
『いいの、お前学生じゃないから』

そんな話をしながら待ち合わせに向かった。