とっておきの恋
ちょっとだけ安部くんのことを知ることができた。

でもカオリンてなんで安部くんと仲いいんだろう。




「ねえ、カオリン。安部くんと前からの知り合い?」

「うん。中学一緒だったし」

「え? じゃあ近所に住んでるの?」

「近所? まあそうね。歩いてすぐだもんね」

「じゃあさ、駅も一緒でしょ。登下校とか安部くんと一緒なの?」



どきっ。

カオリン、まじまじとあたしの顔を見つめる。

やばい!



「ねえ、エリ。安部っちのこと好きなの?」




きゃーーー!!!

そんなストレートな聞き方、やめて~!!!



「ち、ち、ち、違うよ。たださ、同じ組になったしさあ。ふ、深い意味は、ぜ、全然ないからさ」


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