とっておきの恋
「だからさ、ついでに中学の頃の話教えてよ」
隙あらばと迫るあたし。
でも、遠藤くんは融通がきかないっていうか、とにかくちっとも折れなくて…。
あたしはあきらめた。
「もしも、鉄道博物館の無料入場券、手に入ったって、遠藤くんにはぜったいあげないからね~!」
そのセリフには遠藤くん、少しくやしそうだった。
でも、そんなふうに口の堅い遠藤くんて、素敵だなあって思う。
あたしを助けてくれたのが安部くんじゃなかったのはちょっと残念だったけど、あのときの遠藤くんはちっとも鉄オタっぽくなくて、やっぱり正義の味方って感じだった。
隙あらばと迫るあたし。
でも、遠藤くんは融通がきかないっていうか、とにかくちっとも折れなくて…。
あたしはあきらめた。
「もしも、鉄道博物館の無料入場券、手に入ったって、遠藤くんにはぜったいあげないからね~!」
そのセリフには遠藤くん、少しくやしそうだった。
でも、そんなふうに口の堅い遠藤くんて、素敵だなあって思う。
あたしを助けてくれたのが安部くんじゃなかったのはちょっと残念だったけど、あのときの遠藤くんはちっとも鉄オタっぽくなくて、やっぱり正義の味方って感じだった。