とっておきの恋
神様は罪だ。

こんなタイミングで安部くんをよこすなんて!

もう、だめだ~。

心拍数上がりすぎて、あたし倒れるよ。




「ちょ、ちょっとトイレ」



逃げるしかなかった。

こんなシチュエーションでなんて言ったらいいのよ。

あんなにかっこいい安部くんの顔見たら、あたし何も言えなくなっちゃう。



「あれ、エリちゃん?」



背中で安部くんの不思議そうな声が聞こえた。

それと同時にカオリンが「授業に遅れないで~」と笑っているのも。




うううう。

恥ずかしい…。


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