とっておきの恋
一方私はまぐれでこのスペシャル進学校S学院に入ってしまったみそっかす、持田エリ。

150センチちょっとしかないから、カオリンと一緒にいるとチビが余計目立っちゃう。

去年はでこぼこコンビなんてよく言われてた。

得意科目は、う~ん。

これといってないのが悲しいところ。





「エリ、行くよ!」


あたしたちは1-F。

実はまだクラスメイト全員を把握しきっていない。

もともとの人見知りも手伝って、教室に入るのにすら緊張してしまうあたしなのだった。



カオリンはさっさとその長い足で2階に上がっていく。



「待ってよ、カオリン!」


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