とっておきの恋
そうだよね、素直だってほめられちゃったばかりだもんね。
わかった、わかったよ。
カオリン、本当のこと言うよ。
「安部くんのこと、かっこいいって思ったん…だよ」
「ふんふん」
「ハーフみたいにきれいな顔してるし、背高いし…」
「ふんふん」
「それに…」
「それに?」
「あんなふうにフレンドリーに話しかけてくれる男子って初めてで…」
「エリは純情だもんね」
「あたしさ、よく考えたら、男の子に頭触られるなんて生まれて初めてで…」
そうだ、男子と付き合うことは愚か、手をつなぐのだってフォークダンスのときだけ。
あたしったら、高1にもなって、なんて未熟な男性経験。
わかった、わかったよ。
カオリン、本当のこと言うよ。
「安部くんのこと、かっこいいって思ったん…だよ」
「ふんふん」
「ハーフみたいにきれいな顔してるし、背高いし…」
「ふんふん」
「それに…」
「それに?」
「あんなふうにフレンドリーに話しかけてくれる男子って初めてで…」
「エリは純情だもんね」
「あたしさ、よく考えたら、男の子に頭触られるなんて生まれて初めてで…」
そうだ、男子と付き合うことは愚か、手をつなぐのだってフォークダンスのときだけ。
あたしったら、高1にもなって、なんて未熟な男性経験。