とっておきの恋

「ちょっと、松原さーん！！！」


Ｆ班のメンバーだ。

急にカオリンが走り出したので、わけもわからず追いかけてきたのだろう。



「松原さん、困るって。団体行動乱したらさあ」


カオリン、渋々Ｆ班に戻る。



「安部っち、なんかしたら許さないからね！！」



振り返りながら、何度も叫んでた。





Ｆ班の姿が小さくなると、ようやく河辺くんが口を開いた。

「なんか、いつもの松原さんじゃないみたいな」


「クールビューティーはどこへ行ってしまったんでしょう」

遠藤くんも不可解な顔をしている。