とっておきの恋
♪~♪♪~~~♪♪~~



ん?

あたしの携帯鳴ってる?



ポケットに手を入れると、ぶるぶるしてた。



「ごめん、安部くん。携帯鳴ってた」


名残惜しい安部くんの手を離して、携帯を取り出す。




「カオリン?!」


携帯の画面にはカオリンのピースサインが映ってた。


あたしは思わず安部くんの顔を覗き込んでしまった。


そしたら、安部くん


「電源切っちゃったら♪」


ていたずらそうな顔して笑う。


「え…でも…」


そんなことしたら、カオリンを裏切ってしまうような気がして。

あたしは、携帯を左手で持ったまま固まってしまった。



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