とっておきの恋
入園してからも相変わらず遠藤くんが前を行き、残りの三人はそのあとをついていく。
「遠藤、どこ行くんだよ~」
安部くんが呆れた声を出す。
花やかたは下町の一角におもちゃ箱をひっくり返したかのよう。
狭い敷地内に、レトロなアトラクションが所狭しと並んでいる。
すぐそばでも修学旅行生風の子たちが乗り物に乗ってはしゃいでいた。
乗り物が動くたびにギッシギッシという鉄のすれるような音がする。
まるでおもちゃのぜんまいのようで、あたしの胸が高鳴った。
「質問に答えてもらいたいから、スタッフルームへ」
遠藤くんは赤いキャップを揺らしながら、相変わらず早足だ。
「ちょ、ちょっと待ってよ。勝手にそんなとこ行っていいのかよ」
すると遠藤くん、立ち止まってこっちを見た。
「うん、話はつけてあるから」
ひえーっ!
さすが、遠藤くん。
今日のために事前に交渉してたんだ。
「楽しみにしてきたっていうけど、本当なんだな」
河辺くんが苦笑いしていた。
「遠藤、どこ行くんだよ~」
安部くんが呆れた声を出す。
花やかたは下町の一角におもちゃ箱をひっくり返したかのよう。
狭い敷地内に、レトロなアトラクションが所狭しと並んでいる。
すぐそばでも修学旅行生風の子たちが乗り物に乗ってはしゃいでいた。
乗り物が動くたびにギッシギッシという鉄のすれるような音がする。
まるでおもちゃのぜんまいのようで、あたしの胸が高鳴った。
「質問に答えてもらいたいから、スタッフルームへ」
遠藤くんは赤いキャップを揺らしながら、相変わらず早足だ。
「ちょ、ちょっと待ってよ。勝手にそんなとこ行っていいのかよ」
すると遠藤くん、立ち止まってこっちを見た。
「うん、話はつけてあるから」
ひえーっ!
さすが、遠藤くん。
今日のために事前に交渉してたんだ。
「楽しみにしてきたっていうけど、本当なんだな」
河辺くんが苦笑いしていた。