とっておきの恋
その夜、あたしはなかなか眠れなかった。
昼間のことがなんども頭の中に浮かび、そのたびに目が冴えた。
帰り際――。
「エリちゃん、はい。忘れ物」
安部くんがあたしのピンクの携帯を手渡してくれた。
「あ、ありがと…」
コースターでのキスを思い出し、なんだかまともに顔が見れない。
あたしはうつむいたまま、受け取る。
すると、安部くんは
「いつでもメールしてね」
とあたしだけに聞こえる小さな声で囁いた。
「え?」
あたし、安部くんのメアド知らないのに…。
『安部っち abeabeabe@*********.jp』
慌てて携帯を開くと、安部くんのメアドがちゃんと入っていた。
昼間のことがなんども頭の中に浮かび、そのたびに目が冴えた。
帰り際――。
「エリちゃん、はい。忘れ物」
安部くんがあたしのピンクの携帯を手渡してくれた。
「あ、ありがと…」
コースターでのキスを思い出し、なんだかまともに顔が見れない。
あたしはうつむいたまま、受け取る。
すると、安部くんは
「いつでもメールしてね」
とあたしだけに聞こえる小さな声で囁いた。
「え?」
あたし、安部くんのメアド知らないのに…。
『安部っち abeabeabe@*********.jp』
慌てて携帯を開くと、安部くんのメアドがちゃんと入っていた。