とっておきの恋
舞い上がっていた。

一人だったので、思う存分暴れた。

枕に抱きつき、足をばたばたさせる。

そうでもしないと、頭が変になりそうで、あたしはやたらじたばたした。



ど、どうしよう…。

安部くんからメールだなんて。

しかも、今度は二人きりってさ。

あたし、安部くんに気に入られてるのかな。




カオリンに相談したい。

そう思った。



でも…。

カオリンは安部くんのことよく思ってない。

きっとあたしが相談したら、

「やめな」って言うだろう。



だから…。

あたしはカオリンには言えなかった。



本当はいちばんに聞いてほしかったのだけど…。
< 69 / 203 >

この作品をシェア

pagetop