【BL】フラグなんてお呼びじゃない!
『はぁ~……本人鈍感だからどーせ気づいてないんだろ?自分が可愛くてみんなが話しかけられずにいるって』
おれはサッと席を立ち上がり、祥太郎の傍まで歩いて行った。
そして悠の死角になる角度でボソッと呟く。
『……よくわかったな、避けられてるって』
おれよりも少し背が低いため、少し顎を上げて同じく小さな声で疑問を口にした祥太郎。
『おれに“初めての友達”って言ったからな』
おれは再び少しだけ下を向いて言った。