僕達はまた同じ人に恋をする



本物の涼だ




涙が出そうになるのを必死にこらえる



「おせーぞ!ごめん皆こいつに自己紹介してもらってもいい?」




えっ、それはまずいでしょ



ってか他の子もうしてるし



「えっと、神埼 瑞季です。経済学やってます」




冷や汗半端ない



「瑞季…」




今涼があたしの名前ボソッって言った?




まだあたしのこと想ってくれてるかな





気づいて欲しい
外見は違うけどあたしはあたしなんだ







「神埼さんだっけ・・・」






涼があたしに話しかけてきた!



「呼び捨てでいいよ」




「おう。あのさ、変なこと聞くかもだけど俺のこと知ってる?」





「う・・うん。大学で名前ぐらいは」





「そっか、もし良かったらケー番とアド交換してくれない?」





「いいよ」




ごめんね涼

本当は知ってるんだ
涼のケー番とアド



そうしてあたしはケー番とアドを交換した





「ねぇねぇ、瑞希。涼くんと何話したの?」



そう問いかけてきたのは友達の瑠璃



「ケー番とアド交換しよって」





「さすが瑞希!モテる子は違うわ〜。あんなイケメンとすぐ仲良くなるなんて」




瑠璃は爆笑し始める




何がそんなにおかしいのかはわからない






それよりもとにかく涼が気になる




不意に涼と目があった




「あれあれ?もしかして涼と瑞希ちゃんできちゃってんの!?」



「バカ!青木なにいってんだよ。ごめんな神埼」




「全然気にしてないから」




そのあとも合コンは盛り上がり(一部のメンバーだけ)お開きになりました






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